今年94歳になる私の祖母が、この度本を出版しました。
といっても、身内、親戚向けの私費出版ですが。
彼女が長い間かけて書きためてきた「道連れノート」「読書会」「句会」等の資料を集めたものを、一冊の本にまとめたもの。
これまで新聞などに投稿してきた「読書感想文」がメインです。
「華岡青洲の妻」「裁きの家」「沈黙」「理想の女」「パリに死す」「異邦人」・・・etc
数々の本を読んで、感じた事等が綴られています。
この本には、私の知らない祖母の一面がありました。
大正、昭和、平成を生きてきた一人の女性の思いも、そこにありました。
祖父が亡くなり、また一昨年に大腿骨を骨折、あんなに強かった祖母が気力、体力ともに無くしかけたその時、「年内を目処に出版の準備を進めようか?」と勧めた父。
そんな父も、、、偉いです。
「読書」が、彼女がこれまで生きてこれた心の支えであるならば、
わたしには、、、音楽でしょうか。
わたしも、いつまでも素直に、好きな事に向かえる人でありたい。
祖母のように精一杯生きていきたいと感じました。